月面宙返り

ノベル

鬼椿(下巻) d_082439

(前略) ダウンジャケットのポケットに手を突っ込んだままニヤニヤと薄笑いを浮かべた龍次は、 優花の肩越しに、店のガラス越しに、こっちを見ているアルバイトの店員、おそらく ●●●ぐらいだろう少年の姿を視界に入れながら、「買ってきたか」と聞いた。 「はい…」 いつもより上擦った声で答え、優花は手に持っていたレジ袋を開くと、龍次の前に 差し出した。 「ちゃんと、…
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